💬 対話カード
ことばをひらく、小さなきっかけ
ことばをひらく、小さなきっかけ
「少し話してみたい」
と思っていても、何から話したらよいのか分からないことがあります。
まだ、うまくことばになっていなかったり。
どこから話そうか迷ったり。
そんなとき、目の前に一つのことばがあることで、そこから話し始められることがあります。
ことばを急がせず、
その人の中から出てくることばを待つ。
その小さなきっかけとして、
『💬対話カード』をつくりました。
園長先生と対話を重ねる中で、
私は何度も感じてきました。
ことばにならない思いを、
一人で抱え続けてしまうことで、
苦しくなることがあります。
だから私は、まずは安心して、
ことばを置ける場所でありたいと思いました。
初めて会った人に、いきなり自分のことを話すのは、簡単なことではありません。
「何から話そう」
「まだ、うまくことばにならない」
そんな時間もあります。
だから、話すことを急がせるのではなく、
ことばの橋渡しになるものがあったら。
そんな思いから生まれたのが、
『💬対話カード』です。
カードに書かれたことばや問いの中から、
今、心に残ったものを選びます。
なぜ、それを選んだのか。
そこから何を感じたのか。
カードをきっかけに、
少しずつ自分の中にある思いに触れていく。
そのための、小さな道具です。
2026年2月。
6名の方と、
小さな対話の時間をひらきました。
はじめは、少し緊張した空気でした。
14枚の『💬対話カード』を前に、
それぞれが静かにことばを探します。
目的に合わせた4種類の『💬対話カード』
今回は、以前同じ職場で働いていた方々だったため、ポジティブなことばとネガティブなことばを交えた『💬対話カード』を使いました。
まずは、机の上の『💬 対話カード』を
しばらく眺めます。
次に、直感で気になることばを1枚選びます。
こうして対話の時間は静かに始まりました🌱
同じカードを前にしても、
心に残ることばは、人それぞれ違います。
やがて、ぽつりと語られました。
「これからは、自分の人生を生きたい」
そのことばをきっかけに、
長いあいだ、周りを優先してきたこと。
迷いながら歩いてきたこと。
少しずつ、一人ひとりの思いが
ことばになっていきました。
誰も急がせず、
誰も答えを与えず、
ただ、互いのことばに耳を傾ける時間。
前半は、それぞれの話を
ゆっくり聴く時間になりました。
そして後半は、お菓子を囲みながら、
自然と笑顔も見られるようになりました。
仕事のこと。
人との距離のこと。
日々の小さな出来事。
話題は少しずつ広がり、
会場には笑い声も聞こえていました。
正解を探す時間ではありませんでした。
最後には、
「自分の中の違和感を、見ないふりをしない」
そんなことばも置かれました。
『💬対話カード』は、
一対一の対話だけでなく、
少人数での対話にも使います。
使うカードは、いつも同じではありません。
参加する方々の関係性や、
その時間の目的に合わせて考えます。
まだ関係が浅い方々なら、
話しやすいことばを中心に。
少し関係が育っている方々なら、
ポジティブなことばだけでなく、迷いや違和感にも触れられるカードを交えながら。
その場にいる人たちに合わせて、
ことばの入口をつくります。
『💬対話カード』は、
答えを届けるためのものではありません。
どのカードを選ぶか。
そこから何を話すか。
どこまで話すか。
それも、その人自身が決めます。
カードに書かれた一つのことばから、自分の中にあった思いに気づくこともあります。
誰かの話を聴いて、これまで知らなかった
その人の思いに触れることもあります。
『💬対話カード』は、
ことばをひらくための、小さなきっかけです。